発売から1年経ってレビューするPrizm Low Light
Flight Jacketに手を出したのはベルナルがカッコよかったからですが、Prizm Low Lightレンズ自体はJawbreakerの交換レンズでも構わないので欲しいと思っていました。
「薄暗いコンディション向けって言うけれど、どれくらいの暗さで使えるの?」
「反対に明るいところではどうなの?」
購入を検討している方の疑問点はこの辺りだと思いますので、対応できる明るさを中心にレビューしていきます。
フレーム(Flight Jacket)の話も読みたい方はこちらからどうぞ。
おことわり
筆者は平均的な日本人よりも虹彩の色素が薄く直射日光を眩しく感じがちであると思われますので、目の色素が濃い方には合わないレビューかも知れません。
暗いとき
Prizm Low Lightレンズは薄いピンク~赤紫色をしていて、光透過率が高いため室内でもレンズ越しに向こう側を見通すことができます。
サイクリング向けに用意された他のPrizmレンズと比較しても段違いの明るさですね。
- Prizm Road:光透過率20%
- Prizm Trail:同36%
- Prizm Low Light:同75%
実は半年ほど前に心斎橋で初めて説明を聞いたときは、店先で夜のアメリカ村(注)を見ながら「薄暗いところでも歩道のタイルの目がはっきり見えるでしょ?」という感じの説明だったので「その程度のものか」と思って購入を保留していました。
(注:大阪ミナミエリアの繁華街で、さらに治安の悪い原宿のようなところです)
ところが買って来たその日の夜に室内と自宅近くの住宅街でテストしてみると、驚くほど裸眼と変わらない明るさ。
さすがに光が全く射さない田んぼでは裸眼の方がよく見えましたが、想像している以上に暗い環境でも使えそうです。
サイクリング用途で考えると、夜の河川敷やブルベ等で夜間に山間部を走るときのような、ライトの明かりだけを頼りに走るシチュエーションでは完全にクリアなレンズを使うべきでしょう。
一方で日が暮れてからの帰宅になり、ある程度街灯や店舗の灯かりがある市街地を通過するならPrizm Low Lightレンズでも十分に対応できます。
赤紫系のレンズの効果で路面の凹凸が強調されますので、先日のテストライドでトンネルを通過した際も特に不安を感じることはありませんでした。
トンネル通過時にサングラスを着用したままでは視界が悪いので外し逆さにしてヘルメットのベンチレーションやジャージの襟に差すのはひと手間ですし、面倒くさがって片手運転のまますると不意に段差に乗り上げてしまい落車する可能性もあります。
Prizm Low Lightレンズであれば着用したままトンネルを通過できるというのは、サイクリング中のストレスをひとつ減らせるという点で大きなメリットですね。
もちろん、最も得意とする鬱蒼とした山林の中では抜群の視界の良さでした。
明るいとき
こちらは全然期待していなかったですし、そういう使い方をするレンズではないので当たり前ですが、日除けとしては役に立ちません。
晴れた日の昼間に使うと眩しいです。
虫や飛び石、紫外線から眼を守るためには使えますが、よく晴れた日の日中に使うなら他のレンズの方が良いですね。
総評
文句なく★★★★★星5つ。
快晴の日中、もしくは真夜中に人里離れた場所を走るときでなければこれ1本で対応できるので、既に晴れの日用を持っていて2本目を買おうと思っているなら間違いなく買いです。
林道大好きなロングライダーやクライマーの方なら持っていて損は無いでしょう。
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