6bitの思考

自転車、モータースポーツetc... 思いついたことを取り留めもなく綴るブログ

FELT F95

こたつに入ってプロ野球オープン戦を見ていたらうたた寝してしまって、すっかり日が傾いてきてしまったので、初めてのロードバイクに選んだフェルト・F95について書いてみようと思います。


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FELT F95近影(2016年2月27日撮影)


初期装備は3500系のSORA組みでしたが載せ換え、コンポーネントは基本的に5800系105で統一。
ホイールはフルクラム・レーシング5で、スプロケットのみホイールをシナプスに装着していた都合でCS-6800(11-28T)になっています。
実は最近までシナプスにホイールを取られていたかわいそうな子です(´;ω;`)
やったのは一体誰なのかというのはなしで…

現在はシナプスを購入したので片道20kmくらいまでの比較的短めの距離を走るとき用にしていて、片面クリッカー・片面フラットのペダルを装着してSPDシューズ、普通の靴のどちらでも乗れるようにしています。

黒/黄緑のシナプスに対してこちらは黄緑(モンスターグリーン)1色なので、シナプスの毒ガエルのイメージに対してアマガエルかなと思っています(笑)。


◆購入のきっかけ
自転車との出会いでも触れましたが、社会人になってなにかひとつ体を動かす趣味がほしいと思いロードバイクを始めるに当たって、

  1. ロードバイクとして最低限の装備を備えていること
  2. 車体の予算は10万円程度
  3. 緑色であること(笑)

この3点を条件に探しました。

1.と2.でSORAグレードのコンポーネントで組まれた自転車になり、3.で見た目が気に入った自転車を絞り込み、最終的に最もコストパフォーマンスに優れていること(¥84,000で購入)、最寄りのスポーツ自転車取扱店であるCycle Flowerさんでフェルトの取り扱いがあることが決め手でF95を選びました。

ちなみに対抗馬はキャノンデール・CAAD8、スペシャライズド・アレー、少し色合いが違いますがビアンキのヴィア・ニローネ7辺りだった記憶があります。

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高槻市芥川沿いの桜並木とF95


◆インプレッション
と言っても、比較できるほど大した数の自転車に乗っていないのであまり当てにならないとは思いますが(汗)。

フレームの材質はA6061で、上位モデルのF75・F85(共にA7005)と比較するとグレードの低いアルミ製ではありますが、カーボンフレームの最上級モデルであるF FRDやF1と全く同じジオメトリーだけあってよく走ります。
現在住んでいる横浜の自宅近くに約1kmに渡って上り坂があって時々気が向いたときにアタックしていますが、実は自己ベストタイムを出したときに乗っていたのはカーボンフレームのシナプスではなくこのF95だったりします。
シナプスはガシガシ踏んで走るよりもくるくる回して走るタイプの自転車なのもありますが、ガツンと踏んだときの反応の良さはエントリーグレードなら必要十分なレベルにあると思います。


◆思い出
一番の思い出はシナプスが納車される直前に奈良県の明日香村まで行った帰り、曽我川の堤防上でパンクしたこと。
草刈りをしている脇を通過したところ、運悪く草刈機が弾きとばした小石がタイヤを貫通しチューブに穴を開けてしまい、一旦パンク修理したもののタイヤに穴が空いていたため大阪府に入った辺りで再度パンク。どうしようもなくなり走行距離100kmを目前にして父親の軽トラックに回収してもらうという苦い経験をしました。
この経験からツールケースの中には予備のチューブだけでなく、パークツールのタイヤブートも一緒に入れてタイヤの損傷にも備えています。
幸いにもこれ以降出先でパンクしたことは一度もありませんが、お守りのようなものですね。

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初めてのパンク修理

悪の軍団に染まった日

2月は通勤を除けばまだ一度しか乗れていなかったので、お昼過ぎから東京まで走ってきました。


東京へ行くルートとしてはいままで国道1号、国道15号、中原街道と試して来たので、今回は国道246号で行ってみたわけですが、これが正直言って大失敗。
アップダウンの厳しい中原街道よりもさらに内陸側を走るので同じようにアップダウンが激しいのは予想していたものの、南関東の主要交通路として位置付けられるほどの大動脈にもかかわらず路側帯がない部分が大半で走りづらく、立体交差は自転車が通れない部分が多いので一部で迂回を余儀なくされるなど、正直いい道ではないですね。
並行する東急田園都市線と同じく、使うのは控えたいと思います…(汗)


さて、今日の目的はチーム・スカイの2016年モデルのレプリカジャージを購入するためRapha Cycle Club Tokyoへ行くこと。
キッテル心の友の会に参加させてもらっているようにジャイアント・アルペシンのファン、シナプスに乗っていて、このブログの背景は2015年のツール・ド・フランス限定ジャージをモチーフにしている通りキャノンデール・ガーミンのファンですが、チーム・スカイも好きなチームのひとつなのでぜひ手に入れたいと思い、東京は北参道まで約50kmの道のりを走りました。

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もちろんバイクラック完備のCCTYO。


既に東京、大阪のサイクルクラブを利用したことがある方はご存知かと思いますが、ただのサイクルアパレルブランドの直営店ではなく、サイクルクラブの名の通りカフェを備え、サイクリストが集まるハブとしての機能を狙った施設でもあります。
せっかく来たのに利用しない手はないということで、カフェラテとライスケーキをいただきました。
カフェラテ450円、チーム・スカイが補給食として使用しているものと同じレシピのライスケーキが150円で合わせて600円と、サイクルウェアと違ってお手頃な値段で楽しめるのがいいですね。

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天板の下にはツアー・ダウンアンダーを走った選手のサイン入りレプリカジャージが。


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ライスケーキとカフェラテ。女子力高め。


さて購入したジャージ(¥14,000-)ですが、早速着て走っていました。
というのも一部の読者の方からお叱りを受けそうですが、二の腕が細くジャージの裾から風が入り込んで寒かったので、比較的袖が長いRapha製のジャージを着てその恩恵に預かろうと明治神宮野球場の敷地でこっそり着替えましたw

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今年こそは観戦に訪れたい明治神宮野球場


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悪の軍団に染まるの図。


しかしその上にウィンドブレーカーを着込んでみたところで初春仕様の装備では日が沈んだ後の寒さには勝てず、新橋駅から横須賀線に乗り輪行で帰宅してしまいました。
今日の走行距離は戸塚駅から自宅までを含めて約58km。距離としては短めですが、欲しかったレプリカジャージが手に入ったので満足です。

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スカイブルーとホワイトの2本のストライプが鮮やか。


ところでチーム・スカイに対して「悪の軍団」という言い方ですが、ただツール・ド・フランスでの総合優勝だけを目指して徹底的にシステマチックなレース運びをし、しっかりと結果を出す強いチームであること。そしてなにより今年から2本のストライプが加わり幾分穏やかになったものの、ジャージがアクセントカラーの水色を除いては黒一色でプロトンの中でも不気味な存在感があるチーム・スカイの特徴にピタッとはまるフレーズで気に入っています(笑)。

個人的に好きな選手としては、2015年シーズンにキャノンデールからスカイに移籍したイタリア人スプリンター、エリア・ヴィヴィアーニと、顔が四角くてフォームがものすごく綺麗なベラルーシ生まれのTTスペシャリスト、ヴァシル・キリエンカですね。
この2人が出場していると、チーム・スカイの選手が映るたびに探してしまいます(笑)。


この2人を筆頭に、今年も「さすがスカイ」と言われる強さを見せてくれることを祈念して。


◆走行ログ

L'Empire des lumières

◆「光の帝国」
高校生の頃英語の教科書でシュールレアリズムを扱った章があり、そこで見て好きになったのがルネ=マグリットの「光の帝国」(仏:L'Empire des lumières)です。
画面の上半分は青く澄み渡った青空なのに、木々が生い茂る森から下はまるで夜の帳が下りたかのように暗い闇に包まれていて、ただひとつ街灯の光が白い民家の壁を照らしている、といった対比が美しく、このコントラストに心惹かれました。
この絵は現在ニューヨークのグッゲンハイム美術館に展示されているということで、機会があれば観に行きたいですね。

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Empire of Light (L'empire des lumières)
-Guggenheim Museum Collection Online


◆Giro Empire ACC Silver Reflective
さて、別に絵の話をしたいわけではなくて、ベルクロやラチェット、ボアクロージャーが主流の中で異彩を放つ紐靴タイプのビンディングシューズ、ジロ・エンパイアのシルバーリフレクティブを見たときにパッと思い出したのが「光の帝国」だっただけの話です(笑)。

エンパイアの箱を開けるとまずトラベルバッグがお出迎え。
決して豪華なものではないですがペナペナすぎて使い物にならないということもなく、レース会場まで持っていくのに入れておくような使い方であれば必要十分なクオリティだと思います。

トラベルバッグのジッパーを開けてやると、ここで初めてエンパイアとご対面。
靴の他にはインソール(S・M・Lの3種類が付属しており、Mがプリセット)と、替えのシューレース(最初から通されているグレーのものとは別に、ブラックが1組付属)が添付されており、税抜定価39,000円するだけあって付属品が充実しています。

ちなみにシューレースの色は「本体と同系色」と「ブラック」が、ブラックのエンパイアには「ブラック」と「オレンジ」が付属していますので参考までに。

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箱を開けるとまずトラベルバッグがお出迎え。


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今回購入したのはシルバーリフレクティブ


◆アッパーの硬さに悩まされて
今回エンパイアを購入しようと思ったきっかけですが、以前はシマノSH-R171を着用していました。
詳細はリンク先を見ていただくとして、サラウンドラップアッパーと呼ばれる大きなアッパーで足の甲側を覆ってしまうことでフィット感を向上、さらに空気抵抗を5%以上削減できるという優れもので、見た目も気に入ったので購入。

ところがほぼアッパーだけで足をホールドするため、ベルクロやボアクロージャーを使用するビンディングシューズよりもアッパーが硬く、ペダリングの癖もあって右足の甲側にある筋(前脛骨筋)とアッパーが当たってしまい、痛みが出るばかりかソックスが擦れて痛むという問題を抱えていました。

そこでアッパーが柔らかいビンディングシューズはないかと探していたところ、とあるブログで「エンパイアはシューレースが足の甲を全体的に包んでサポートするのでアッパーが柔らかい」と書かれているのを見つけ、これこそ救世主に違いないと思い購入した次第です。
我ながら4万円の靴を買うなんて思い切ったことをしたもんだと思いますが…(汗)

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SH-R171。
アッパーが筋に当たる以外は文句ないシューズですが。


◆100km強を実走して
いま流行の言い方で表現すると、

エンパイアはいいぞ

…これではレビューにならないので真面目に書きますが、とにかくありとあらゆる点でSH-R171を上回っていて、さすが値段が2倍になるとここまで快適になるかと思わず口元が緩んでしまうレベルで良いシューズです。

履くには一度シューレースを全て緩めて足を入れ、それからまた丁寧に締め直してやる必要があって正直ちょっと面倒臭いですが、シューレースが柔らかいアッパーを介して満遍なく足の甲を包んでくれるフィット感の良さは、ベルクロやラチェットのような2〜3点で固定しアッパーの硬さで足の甲を押さえるシューズとは比較になりません。
もちろんアッパーの縁に前脛骨筋が当たり痛みが出ていた問題も全く出なくなりました。エンパイア万歳。

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ちなみにアッパーの真ん中あたりにゴムのループが付いていて、


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ここに結んだシューレースを挟んでまとめておくことができます。


さらにインソールが土踏まずの部分をしっかりサポートしてくれることと、最も厚い部分で6mmしかないというイーストン製(あのホイールで有名なイーストンです)のソールのおかげで、ダイレクトに力が伝わっている感覚も非常に良いですね。
ビンディングシューズのスタックハイトと言えば真っ先に言及されるスピードプレイを使ったことがないので比べられないのが残念ですが、薄いソールのおかげでスタックハイトが小さくなった分、ペダルを直に踏んでいるような感覚は素晴らしいの一言に尽きます。


◆シルバーリフレクティブ
そして何より気に入っているのが、今回購入したシルバーリフレクティブの見た目。
「Reflective」という通り光を反射する素材を使用しているのですが、その光りっぷりが半端ではありません。
これはもう説明するよりも公式の動画を見ていただいた方が早いです。

Giro Empire ACC Reflective

明るい場所ではマットな質感のグレーに見えるので、シューレースの色を変えたり、派手なソックスと組み合わせて足下のお洒落を楽しむのも良いかと思います。


ここまで長々と書きましたが、税抜定価39,000円と決して安くはないですがその価値は十分にある素晴らしいシューズだと思います。

ちなみに最近スペシャライズドからS-Works Sub6という対抗馬が現れたようですが、こちらのレビューもあれば是非読んで比べてみたいところ。
エンパイアが「つま先・土踏まず・かかと」の3箇所からのパワー伝達を売りにしているのに対し、Sub6はぱっと見ではかかとが薄くてその辺大丈夫なのかな?と思いますが、人柱レビュワーに期待したいですね。

Cyclo Cross Tokyo 2016

バレンタインデーよりも自転車だ!というわけではないですが、お台場へシクロクロス東京を観に行ってきました。

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レインボーブリッジを背に走る宮内佐季子(TEAM CHAINRING)


シクロクロスは舗装路のみならず砂地や泥沼、斜面、階段、障害物なんでもござれのコースを30〜60分の制限時間内にどれだけ走れるかというルールで競われる自転車競技

もともとはオフシーズンに練習に出たロード選手が隣町まで競争するのに近道をしようと畑の畦道を走ったのが起源などと言われていますが、とにかく「ロープで区切られただけ」の道無き道を自転車で駆け抜けるのが特徴です。

日本ではまだまだロードレース以上に認知度の低いスポーツではありますが、かえって世界トップクラスの選手を間近で見られ写真も撮り放題と、自転車好きにはたまらない素晴らしいイベントでした。

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日本ではまず見ないAlchemyのCXバイクを駆るティム・アレン
(FEEDBACK SPORTS)


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声援を受け笑顔で駆け抜ける「社会人の星」中村龍太郎
(SNEL CYCLOCROSS TEAM)


優勝したジェレミー・パワーズ選手(アメリカチャンピオン、アスパイア・レーシング)と2位の小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)、3位の竹之内悠選手(全日本チャンピオン、東洋フレーム)の走りは素人目にも段違いに素晴らしかったですね。

パワーズ選手の圧倒的な走りと、それに食らいつき最終周のフライオーバー手前、2つヘアピンが連なるところでパワーズ選手のインを差そうとする姿勢を見せた小坂選手の攻めの姿勢には心から拍手を送りたいと思います。

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中盤トップを走っていた竹之内悠と、追走するジェレミー・パワーズ


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最終周に勝利へ向けひた走るジェレミー・パワーズと食らいつく小坂光


レース後にはロードの全日本TTチャンピオンにして、休日にはありとあらゆる自転車レースに出場し練習としている「社会人の星」中村龍太郎選手に来ていただき、プチサイン会のような状態に。

間近でレース直後の機材を観察させてもらったのもいい経験でした。

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中村龍太郎選手が使用していたBOMAのCXバイク


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基本構成は105組みなのに、ブレーキはカンパニョーロのカンチブレーキ


さいたまクリテリウムの時もそうでしたが、自転車競技を現地で観戦すると自分も走りたくなりますね。

シクロクロス、始めようかな。

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兵どもが夢の跡

Muc-Offのセラミックルブ比較

Twitterでちょくちょく見かけて気になっていたMuc-Off(マックオフ)のチェーンルブですが、ウェットセラミックルブとドライセラミックルブの2種類を入手し100km以上走行したのでレビューしてみたいと思います。


◆ウェットセラミックルブ
最初に入手したのがこちらです。
イメージカラーはMuc-Offのそれと同じ派手なピンク色。

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Muc-Off ウェットセラミックルブ 50ml


使用してみると分かりますがかなり粘度が高く、さすがはウェットタイプという印象。
ですが走り出してみるとセラミックが配合されているおかげもあってか、今まで使用していたセミウェットタイプのものよりもペダルが軽やかに回るように感じました。
前評判が良いものをわざわざ買ってきたのでプラシーボかもしれませんが、悪くはないですね。

耐久性の方もウェットタイプだけあって、1回走って120km程度では潤滑性能が落ちたような印象はありません。
ところが2回目のライドを終えて走行距離が250kmに近づいたタイミングで雨に降られたのですが、水が浮くの上を通過し砂を拾ったのか絶望的なくらい砂だらけになってしまいました…
雨に降られようと簡単には流れ落ちないということの証明ではありますが、やはりウェットタイプだけあって砂を拾ってしまうと厄介です。


◆ドライセラミックルブ
ウェットを使ってみたら比較用にドライも使ってみないと、ということでこちらも探し回ってなんとか入手してきました。
イメージカラーはグリーン。

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Muc-Off ドライセラミックルブ 50ml


おまけでUVライトが付属していますが、これで照らすとルブが紫色に光り塗り残しがないかチェックできるスグレモノです。
ちなみにUVライトで光るのはこの50mlの小さなボトルのもののみで、プロユースの1L入りのものは光らないそうな。

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UVライトで照らして見た様子


使用感ですが、一般的なドライタイプよりは少し粘度が高めのようです(他ブランドのドライルブを使ったことがないので…)。
もちろんながらウェットタイプのようなねっとり感はなく、少し間をおいてしっとり染み込んでいくような感じで馴染みます。

潤滑性能は正直なところウェットとドライでは大差ないように感じました。
乗り手が鈍感なのも多分にあると思いますが、ルブに含まれるセラミックが同じように皮膜を形成し、ウェット・ドライともに遜色ないレベルの低摩擦を実現しているのだと思います。

肝心の耐久性ですが、110kmほど走ってみてこちらも潤滑性能は変わりありません。
ドライタイプだけあってチェーンに付着している砂粒もあまり見られず、晴れた日にしか走らないライダーであればドライルブがベターですね。


◆用途の違い
ここで改めてパッケージを見てみると、実はドライルブでもダンプ状態(うっすら路面が濡れている状態)までは対応していることがわかります。
一方ウェットタイプはダンプ〜ウェットとかなり悪条件向けの表記。

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ドライ・ウェット2タイプのセラミックルブの外箱


実は通勤用のクロスバイクにウェットタイプのルブを注油してみたのですが、ここがキーポイントのように思います。
クロスバイクはスペースの都合で屋外に駐輪しており何度か雨に打たれているのですがルブが流れる様子はなく、久しぶりに大雨が降った日にはさすがに流されてしまったといった具合で、通勤車のメンテナンス軽減や土砂降りの雨などの相当な悪条件下でのライドに適していそうですね。

というわけで結論としては、普段使いにはドライタイプを、通勤車や悪天候時のライドにはウェットタイプのルブがおすすめです。