自転車との出会いとか(2/2)
自転車遍歴について書いてみたら意外と長くなったので分割したうちの後編です。
前編はこちら。 自転車との出会いとか(1/2)
◆高槻への自転車通学
中学校・高校は淀川を挟んで向かいの高槻市にある学校に通っていたのですが、路線バスでの通学よりも自転車通学を選ぶ生徒の方が多かったです。
というのも、京阪バスの枚方高槻線は今でこそ信号制御システムが整備され朝でも40分ほどで着きますが、当時はそれがなく日によっては1時間以上かかることも当たり前でした。
そうなると枚方から高槻までの7km強ならば自転車の方が遥かに速いので、友人は次々と自転車通学に切り替えていきました。
しかし自分はというと、前回の記事で書いた正面衝突事件を未だに引きずっていたのか、もともと過保護だったのもあってか、なかなか自転車通学の許しが出ず、ようやく高校に進級して自転車通学を始めました。
始めは近所のリサイクルショップで買ったリアサスペンション付き、内装3段変速の自転車で通っていたのですが、いかんせんどこのメーカーが作ったものかもわからない代物で、2週間ほどでサスペンションの取り付け部が破断しあえなく返品。
やっぱり自転車はきちんとしたものを選ばないといけないですね。
そして3年間の自転車通学の相棒になったのが、サイクルベースあさひで販売されていたクロスバイク、シェボーでした。
値段は3万円弱だったと思いますが、700Cのタイヤを履きシマノ製の3×7段変速を装備。前カゴと泥除けつきで通学にはピッタリだったと思います。
この頃自転車通学していた友人とは社会人になった今でも時々連絡を取るほどの親友になりましたが、この自転車とも数え切れないくらいの思い出がありました。
追突されて泥除けを壊されたり、無理に2人乗りしようとした友人に2度もホイールを曲げられたり、大雨の後の泥がたまった河川敷に友人と一緒に突っ込んでいったり…(笑)
高校を卒業し大学に進学してからは原付に乗るようになり、駐める場所がなくなったので処分してしまったのですが、スポーツタイプの自転車に乗る楽しみを知ったのはこの頃でした。
◆ロードバイクとの出会い
自転車通学を始めたとはいえ、道路が渋滞しない土曜日や定期試験中はバスで学校に行くこともありました。
その頃、国道170号で時々見かけたロードバイクに乗るお姉さんが私とロードバイクとの出会いです。
停留所に停りながら進んでいくバスに対し、人の力だけで進んでいくにも関わらず追いつきはするものの抜けない速さで走るロードバイクが強く印象に残っています。
そして乗っていたのが女性で、サイクルスカートをはためかせながら風を切って走っていたのもまたロードバイクに対する憧れを持ったきっかけですね(笑)。
もう10年も前の話ですが、もしまた見かけることがあればどんな自転車に乗っているのか、どんな機材を使っているのかなどなど見てみたいですね。
◆初めてのロードバイク
大学4年間、ついで大学院の2年間は原付に乗るようになり、通っていたのも坂道ばかりの神戸ということもあって、すっかり自転車とは縁のない生活になってしまいました。
原付は原付で、夜なかなか寝つけなかった日に家を飛び出し淡路島を一周したり、枚方の実家に帰るのに六甲山を超え、篠山からデカンショ街道を通って高槻から帰ったりと思い出は色々あるのですが、自転車とは社会人になって6年ぶりに「再会」しました。
内定が決まってから入社するまでの間に「社会人になったら運動する機会も無くなるし、なにか体を動かす趣味でも始めたいな」などと柄にもなく真面目なことを考えていたのですが、ある時ふと高校時代自転車通学していたのが楽しかったのを思い出し、「そうだ、ロードバイクに乗ろう」と思い立ったのがきっかけでした。
調べ始めたら止まらない性分なので、車体の予算はひとまず10万円くらいで、見た目がピンとくる自転車…というところで、FELT F95に白羽の矢が立ちました。
理由は言わずもがな「グリーンだから」、そして税込84,000円と予算に収まりつつも3500系のSORAで組まれていて、装備が充実していたことですね。
F95 くろんど池にて
そしてたまたま近くの自転車屋さんでFELTのロードバイクを取り扱っていると知り、試乗車のF75に乗らせてもらった時、初めてペダルを踏み込んだあの瞬間の自転車が勝手に進むような、後ろから押されているかのような感覚に衝撃を受けたのが決め手でした。
軽くペダルを踏むだけで想像しているより2倍も3倍も進むあの感覚は、ぜひ自転車乗りでない方にも試乗して味わってもらいたいですね。
以降どっぷりとロードバイクにハマって行ったのは、Twitterでフォローしていただいている方にはご存知の通り。
余談ですが、同い年ということもありファンであるロードレース選手のマルセル・キッテル、ヨーン・デゲンコルプの2人を知ったのはこの頃、FELTのカタログを通じてだったりします。
以上、長くなってしまいましたが、改めてロードバイクと出会えて良かったと感じました。
続けられる限り、どこへでも走っていきたいですね。