6bitの思考

自転車、モータースポーツetc... 思いついたことを取り留めもなく綴るブログ

雨、雨、そして雨のブルベ

また半年もブログの更新をサボっていたので、先月末に参加したランドヌ東京主催のブルベ、BRM729東京200金太郎ナイトの感想でもゆるーく書こうと思います。
夜と雨で写真もないことですし←



■機材選び

リドレー・ヘリウムにアピデュラのフードポーチ、オルトリーブのサドルバッグ(Mサイズ)を取り付けて出走しました。

コース上に長く厳しい登りこそないものの、前半には中原街道や足柄街道のような細かいアップダウンが多い道が続き、踏み込んだ時にポンと反応して登ってくれるフレームの方が楽だろうという判断からヘリウムを選択。これは正解でしたね。
フードポーチはガーミン充電用のバッテリーを収納するため、サドルバッグは保険用の輪行袋を収納するために普段よりひと周り大きいMサイズを選びました。


■スタート地点まで

自宅からスタート地点のとどろきアリーナまで35kmほどあったので、できるだけ脚を使わないように流しながら移動。途中国道15号から国道1号に入るところは終盤で迷いそうなポイントだったので、この機会を使って実走し曲がる場所を確認しておきます。
ところが鶴見川を渡ったあたりで雨が落ちて来て、最初は「20時頃に軽く降るだけという予報だから大丈夫だろう」と気にせず走っていると、3分もしないうちにあっという間に土砂降りに。シューズカバーをつけようにも止まれる場所が無く、結局そのままずぶ濡れになりながらとどろきアリーナまで行く羽目になってしまいました。
川崎市に入ったところで見た電光掲示板には「大雨警報発令中」と出ていましたが、これがひとつ目の誤算。

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びしょびしょ。


■スタート〜PC1<川崎〜平塚>

スタート地点でTwitterのフォロワーさんである平地病さんはらぺこさんと初対面のご挨拶。せっかくなので3人で走って行くことにしました。
平地病さんは20歳になったばかりで、一番最初に出られるブルベが金太郎ナイトだったので参加したとのこと。若いっていいですね…←

20時にとどろきアリーナを出て、まずは中原街道を南西へ走っていきます。横浜周辺にお住いのサイクリストの方には改めて説明するまでもないですが、横浜市の北部を横断する区間は「街道」と呼ばれる道路には珍しく、地形を無視してまっすぐ造られた道なので細かなアップダウンが多く脚が削られます。
特に横浜四季の森近くの長坂は1km弱に渡って平均勾配がおよそ5%となかなかのキツさで、中原街道を走るのはやっぱり苦手です。

長後街道から県道22号横浜伊勢原線は走り慣れた道なので、ここは先頭に立って平地病さん、はらぺこさん他の参加者を先導。自分にとっては当たり前になってしまった横浜、湘南、相模ナンバーエリアのめちゃくちゃな運転の自動車で、神奈川県に来たことを実感してもらえたかと思います🙄

PC1ではもそもそとカツ丼を補給。ここまでで貯金は30分くらい。


■PC1〜PC2<平塚〜足柄峠〜小田原>

PC1から先はガーミンのナビ機能を使いこなしている平地病さん先導で足柄峠へ。途中うろ覚えで何度か変なところで曲がろうとして申し訳ない(汗)。そして3時間ほど雨の中を走り続けて次々とトラブルが出始めます。

まず異常が出始めたのは私の自転車で、Di2のリアディレイラーチャタリングを起こしてシフトアップ・ダウンを繰り返すようになり暴れ出しました。フロント側を変速して戻してやることでとりあえず収まりましたが、伊勢原から松田へ登り始めたタイミングで出たのでヒヤッとしました😱。一応防水性能があるとはいえ、ランドヌールがDi2をあまり使いたがらない理由は、電池が切れてしまうとどうにもならないのとこのあたりでしょうか。
そして次にはらぺこさんのライトが水没した影響か制御が効かなくなり、後ろからVOLT1600のロービームとハイビームが断続的に切り替わり煽られる始末(笑)。どうやらパッキンの隙間から水が侵入し制御回路がショートしてしまったようで、結局バッテリーの寿命が尽きるまでずっと暴走した状態でした😇。

登りに入って再び先頭に立ち、ペースを作りながら先導…のはずでしたが、10%近い勾配が出て来た辺りで3人の中では一番クライマー寄りな私に他2人が遅れ始め、金太郎伝説の看板で待つこととして各々マイペースで登って行くことに。
最初はこのまま看板まで先着するかなと思っていたら、つづら折れを過ぎたところで平地病さんが合流。曰く「てかりんさんのテールライトがずっと見えていたので目標にして追いついて来ました」とのこと。ちょっと山岳アシスト気分になれました💪。

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金太郎伝説の看板とブルベカードを合わせて。

金太郎伝説の看板でのフォトコントロールを通過してからはダウンヒル。ところが雨の影響で予想以上にブレーキシューが削れてしまい、はらぺこさんのリアブレーキがお亡くなりになり、ホルダーでリムを削りながらブレーキする状態になるトラブルが発生(汗)。足柄街道はアップダウンが多いので、ライトのバッテリー寿命に余裕がある私が先頭に立ってゆっくりと小田原を目指すことにしました。
足柄街道はどうにも不思議なルーティングで、箱根の東側の山肌を大小のアップダウンを繰り返しながら、ずっと山の中を南下して行きます。繰り返すアップダウンに「止まらねえ〜」とか、「ランドヌールにとって油圧ディスクブレーキは正義」とか、ひどい下ネタを話しながら小田原へ。
繰り返すアップダウンのクライマックスで現れたコンクリート舗装の激坂は、全くノーマークな所に現れたので思いがけず脚を削られました。途中ガーミンに「15%」の表示が見えたので、激坂好きな人はぜひ行ってみてください(笑)。

雨の中、足柄峠から小田原まで下り基調で冷えたのでPC2では中華そばを補給。貯金は1時間くらいまで拡大。


■PC2〜PC3<小田原〜鎌倉〜湘南国際村

ここから湘南国際村までは国府津、大磯、逗子にちょっとした登りがあるくらいで、基本的にはド平坦の区間。はらぺこさんによる強力な牽引にぶら下がり、3両目グリーン車となって湘南国際村まであっという間に飛んで行った記憶しかありません。ここだけの話、平地では一番弱いのは私なので若干千切れかかっていました(笑)。
それにしてもずっと止まない雨は、ようやく夜が開けて逗子海岸に差し掛かった辺りでちょっとだけ止んでくれました。この頃にはもうチェーンルブもすっかり流れてしまい、足元からはシャリシャリと金属同士が擦れる嫌な音を立てながら走る状態。当初は雨がこんなに長く降り続くと思っていなかったとはいえ、雨が降る予報が出ているときはチェーンルブを携行することも考えなければならないですね。
湘南国際村は海側から登り山側に降りるルート。157km地点から2.2km、平均勾配5%のヒルクライムでしたが、ヘリウムを選んだおかげもあってかしっかりと脚が残っていて無難に登り切れました。

PC3のいつものファミリーマートではファミチキと、眠気対策にレッドブルを補給。さすがに深夜5時ともなると眠かった…😪


■PC3〜ゴール<湘南国際村〜横浜〜川崎>

正直に言うと、眠気と疲れであまりよく覚えていません🙄。
ただ横浜スタジアムに中華街、赤レンガ倉庫、コスモワールドなど、ここまで190km近くを走り抜けて来た参加者へのご褒美のような、横浜らしさを感じられるスポットの間を縫って走るようなコースが嬉しかったですね。「とうとう帰って来たんだ…!」と、少し嬉しかったです。
最後の10km程で再び先頭に立ち、ヨロヨロになって巡航速度を20km/h台中盤まで落としながら新川崎駅前のミニストップでゴール。雨の影響で登り、下りを利用してタイムを稼ぐことができなかったこともあって、タイムは12時間13分とこれまでに参加したどのブルベよりも遅いタイムでした。
平地区間ではらぺこさん、平地病さんの牽引がなければもう30分くらい遅かったのかなと思うと、3人で走って来て良かったなと思います。そして、なんだかんだ今まで参加したブルベで一番楽しかったです。改めてこの場を借りてお礼を🙇。


■まとめ

初めてのオーバーナイト、雨の中のロングライドを完走して感じたのは、やはり雨に対しての準備不足と、眠気への付き合い方でした。
シューズカバーを着けるのが遅かったのでビンディングシューズの中まで完全に水没してしまい、ゴールまで残り20kmくらいのところからは足の皮がふやけてペダリングするたびに痛みを感じるほどになってしまいました。もう少し着脱しやすいシューズカバーと、真夏でも夜の下りでは冷えがちになるのでレインジャケットがあれば良かったなと思います。
私は眠気に対してはあまり強い方ではないので、前日から睡眠リズムを整えて臨む必要性がありそう。居眠り運転で事故を起こしてしまっては台無しですので…

ともあれ、今までのブルベにはなかった困難を乗り越えて4回目の200kmブルベを完走できて、喜びは一入でした。次は距離を伸ばして緑色のメダル、300kmを狙ってみようと思います🐸


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こんな雨の中ブルベなんて、あたしって、ほんとバカ