6bitの思考

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Muc-Offのセラミックルブ比較

Twitterでちょくちょく見かけて気になっていたMuc-Off(マックオフ)のチェーンルブですが、ウェットセラミックルブとドライセラミックルブの2種類を入手し100km以上走行したのでレビューしてみたいと思います。


◆ウェットセラミックルブ
最初に入手したのがこちらです。
イメージカラーはMuc-Offのそれと同じ派手なピンク色。

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Muc-Off ウェットセラミックルブ 50ml


使用してみると分かりますがかなり粘度が高く、さすがはウェットタイプという印象。
ですが走り出してみるとセラミックが配合されているおかげもあってか、今まで使用していたセミウェットタイプのものよりもペダルが軽やかに回るように感じました。
前評判が良いものをわざわざ買ってきたのでプラシーボかもしれませんが、悪くはないですね。

耐久性の方もウェットタイプだけあって、1回走って120km程度では潤滑性能が落ちたような印象はありません。
ところが2回目のライドを終えて走行距離が250kmに近づいたタイミングで雨に降られたのですが、水が浮くの上を通過し砂を拾ったのか絶望的なくらい砂だらけになってしまいました…
雨に降られようと簡単には流れ落ちないということの証明ではありますが、やはりウェットタイプだけあって砂を拾ってしまうと厄介です。


◆ドライセラミックルブ
ウェットを使ってみたら比較用にドライも使ってみないと、ということでこちらも探し回ってなんとか入手してきました。
イメージカラーはグリーン。

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Muc-Off ドライセラミックルブ 50ml


おまけでUVライトが付属していますが、これで照らすとルブが紫色に光り塗り残しがないかチェックできるスグレモノです。
ちなみにUVライトで光るのはこの50mlの小さなボトルのもののみで、プロユースの1L入りのものは光らないそうな。

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UVライトで照らして見た様子


使用感ですが、一般的なドライタイプよりは少し粘度が高めのようです(他ブランドのドライルブを使ったことがないので…)。
もちろんながらウェットタイプのようなねっとり感はなく、少し間をおいてしっとり染み込んでいくような感じで馴染みます。

潤滑性能は正直なところウェットとドライでは大差ないように感じました。
乗り手が鈍感なのも多分にあると思いますが、ルブに含まれるセラミックが同じように皮膜を形成し、ウェット・ドライともに遜色ないレベルの低摩擦を実現しているのだと思います。

肝心の耐久性ですが、110kmほど走ってみてこちらも潤滑性能は変わりありません。
ドライタイプだけあってチェーンに付着している砂粒もあまり見られず、晴れた日にしか走らないライダーであればドライルブがベターですね。


◆用途の違い
ここで改めてパッケージを見てみると、実はドライルブでもダンプ状態(うっすら路面が濡れている状態)までは対応していることがわかります。
一方ウェットタイプはダンプ〜ウェットとかなり悪条件向けの表記。

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ドライ・ウェット2タイプのセラミックルブの外箱


実は通勤用のクロスバイクにウェットタイプのルブを注油してみたのですが、ここがキーポイントのように思います。
クロスバイクはスペースの都合で屋外に駐輪しており何度か雨に打たれているのですがルブが流れる様子はなく、久しぶりに大雨が降った日にはさすがに流されてしまったといった具合で、通勤車のメンテナンス軽減や土砂降りの雨などの相当な悪条件下でのライドに適していそうですね。

というわけで結論としては、普段使いにはドライタイプを、通勤車や悪天候時のライドにはウェットタイプのルブがおすすめです。