6bitの思考

自転車、モータースポーツetc... 思いついたことを取り留めもなく綴るブログ

自転車との出会いとか(1/2)

社会人になって初任給でロードバイクを買って以来すっかりハマってしまって、今では一番の趣味になっているわけですが、どうしてこうなったんだろうと自分でも不思議なので、一度書きだしてみようかと思います。

もしかしたら後日思い出したことを追記等するかも。

 

◆子供用自転車と「正面衝突事件」

買ってもらった経緯は覚えていないのですが、初めて乗った自転車は黒いパナソニック製の子供用自転車でした。チェーンガードになんだかよく分からないロボットが描いてあったような気がします。

ホイールには当時まだ一般的だったハブブラシと、スポークにアクセサリーが付いていて、カラカラ鳴らしながら走っていました。

 

走る場所はといえばその頃まだ実家の裏手にあった団地の道路で、父親の影響でF1が好きだったので周回できそうなルートを見つけては、飽きずにぐるぐる回ってタイムアタックの真似事をしていた記憶があります。

思えばこの頃からのりものでスピードを出す、競争するということに対する憧れはあったような気がします。

 

そしてある日、実家からしばらく行くと百済寺跡公園という史跡公園があるのですが、その入口脇の下り坂でスピードを出すことに目覚めてしまいました。

わずか6歳にしてダウンヒル(?)に目覚めてしまったわけですが、交通ルールどころか加減も知らないクソガキだったので、せいぜい50mくらいしかない短い下り坂を全力でペダルを回して下っていました。

 

ところがある日、いつものように公園脇の坂を全力で駆け下り、下りきったところにある右へのゆるい曲がり角を曲がった瞬間、目の前に軽トラックが現れました。

いま冷静に考えてみれば、一般公道で曲がり角をアウトインアウトで攻めて右コーナーを抜けた瞬間というのは当然車道を逆走していることになるので100%自分に過失がありますし、軽トラックの運転手さんからすればいきなりクソガキが死角から飛び出してきたとしか言いようがないのですが、運転席のおじさんと目が合い驚く顔が見えた瞬間、ドーンという音とともに正面衝突。

次の瞬間ガシャンと自転車が地面に落ちる音が聞こえて、膝を押さえて地面にへたりこんでいました。

 

こんな事故に遭ったにもかかわらず奇跡的に左膝の皿の上あたりを1針縫っただけで済んだのですが、自転車は廃車になり数年間自転車に乗ることすら許してもらえなくなりました。

まあ当然ですよね(笑)。

 

◆祖母の買い物自転車で暴走

正面衝突事件の影響もあって、周りのみんなが自転車に乗って友達の家に遊びに行ったりしているにも関わらず、自分だけいつも走ってその後ろをついていく日々。

自業自得といえばそれまでですが、やっぱり便利だし楽しいしで、自転車に対する憧れがどんどん強くなっていったのもこの時期だと思います。

 

小学校3年生くらいになってようやく高槻の祖父の家にあった、どう考えても女の子用のピンク色の自転車(近所の酒屋さんでいらなくなった孫娘用の自転車をもらってきたそうな)で補助輪を卒業し自転車に乗れるようになってはいたのですが、ある時目を付けたのが祖母の買い物用の自転車。

いわゆるママチャリで、ろくに整備もされていなかったのでフロントのブレーキシューがひび割れていてとにかくブレーキが効かなかった記憶がありますが(汗)、時々こっそり祖母にだけ許可をもらって自転車に乗っていました。

 

この頃走っていた場所といえば先にも書いた百済寺跡公園の、本堂を取り囲むように回廊があった場所の跡地。

なぜここかというと、あまり人気のない公園内にあってほぼ正方形に一周できるようなコースになっており、自動車が通らないので安心して飛ばすことができたからです(笑)。

 

そしてそこでやっていたことといえば、いわゆる「チャリドリ」。どうしようもないクソガキですね(笑)。

回廊の跡地が目の細かい赤土だったのでリアブレーキをかけるとロックしていい感じに滑り、雨上がりには濡れた赤土の泥の上を気持ち良くヌルッと滑るのが気持ち良くて、繰り返しやっていた思い出があります。

 

ロードバイクに乗るようになってから立ちゴケ以外の落車をしたことがなく、タイヤが滑って転びそうになった時もなんとか立て直してすべて難を逃れているのですが、小学生時代にハマっていた一輪車とこの「チャリドリ」のおかげかも知れません(笑)。

 

◆「パチモン」呼ばわりされたMTBルック車

日がなそんなことをやっていると案の定親にバレて怒られるわけですが、懲りずに祖母のママチャリを借りては百済寺跡公園に繰り出していたら、とうとう呆れたのか近所のホームセンターでMTBルック車を買ってもらえました。

キャプテンスタッグ製の26インチのMTBルック車で、前後サスペンション付きのブルーメタリックのフレーム。特に赤色のリアサスが子供心をくすぐって気に入りました。

初めて自分で選んだ自転車だったので、それはそれは嬉しかったですね。

 

ところが買ってすぐに友達が持っている自転車と全く同じ自転車だということが判明。

すると父親にオートバックスに連れられ、カスタム用のステッカーからレイブリックのステッカーを買ってきて、キャプテンスタッグのロゴを剥がしてその代わりに貼ってもらえました。

 

なぜレイブリックかというと、ちょうどその頃鈴鹿1000kmを見に行った直後でJGTCにハマっていた時期で、特にレイブリックNSXに一目惚れ。

それを父も知っていたので、ならばということでお気に入りのマシンとお揃いにしてくれたのでした。

 

そういう「世界に一台だけの自転車」だったので本当にお気に入りだったのですが、そういう事情を知らない友人からすると「Mの自転車と同じなのにシールが違うのは、パチモンか?」、つまり偽物じゃないかとよく言われたものでした。

いまの自転車乗りの感覚からするとMTBルック車自体が「パチモン」じゃないかと思うわけですが、そんなことはともかくとして本当にお気に入りの一台だったので、これに乗って友達の家に遊びに行くのが楽しみだったのを覚えています。

 

中学校に上がる頃に親が勝手に知り合いに譲ってしまったのですが、今でももう一度乗れたら乗ってみたいなと思う一台ですね。

 

思っていたより長くなったので、続きは次回。

自転車との出会いとか(2/2)